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Q.サツマイモができない?

2023-07-01

A。つるや葉がしっかりしているのに、掘りあげてみると芋が出来ていないことがありますが、ほとんどがツルぼけという現象で葉や茎が茂りすぎて芋に養分がいかない事が原因です。本来は根を肥大させるために光合成で作り出される養分が、葉や茎の成長に使われてしまうためにおこります。
サツマイモはもともと痩せ地でもよく育ちます。元肥にチッソ肥料が多い場合や、前作の残肥によるばあい発生しやすいです。
また、ツルの途中から根が出て養分が分散される場合や、曇雨天が続いて排水不良になったり、土壌の水分過剰で徒長気味に生育した時もなりやすいです。
対策は日当たり水はけの良い場所を選び、高畝にします。元肥はカリとリン酸を主体とした肥料を施し、前作の残肥が考えられる場合は無肥料とします。
ツルが茂ってきたら何度かツルを持ち上げ裏返して畝に乗せる、ツル返しをすることで、不定根に養分が分散されるのを防ぎ、芋をしっかり太らせることが出来ます。葉や茎が茂りすぎてしまい、ツルぼけが激しい場合、リン酸やカリだけの肥料を葉面散布して、相対的にチッソの肥効を抑える方法もあります。

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