Flower草花の栽培ポイント
サフランの育て方
サフラン
早春の球根植物として親しまれているクロッカスの仲間で、高価なスパイスとしてもよく知られています。
秋に松葉の様な細長い葉を出しつつ、同時に紫色の花を咲かせます。
花が咲いた後も葉は長く伸び、翌春の5月頃に枯れて休眠します。
植え替え・植え付け
球根の植え付けは8月下旬〜9月中旬が適期です。植え付けが遅れると花が小さくなる傾向があります。また、植え忘れると袋の中で芽を出し花を咲かせることもあります(そうなってしまった球根は速やかに植え付けましょう)。
球根は浅く植えると芽はたくさん出てくるのですが、花付きが悪くなるのでよくありません。鉢植えの場合は球根1コ〜1.5コ分の深さに、庭植えの場合は球根2コ分の深さが適当です。
草丈がさほど高くならないので、鉢に植える場合は高さの低い平鉢などに植えたほうが開花時に見栄えがよいです。 球根を手にとって選べる場合はできるだけ大きな球根を選びましょう(球根が大きい方が咲く花の数も多いです)。
チューリップ育て方
植え替え・植え付け
植え付けは冬の寒さが本格的にくる前、10月〜11月上旬が適しています。あまり遅いと充分に根が張れず生育に支障が出ます。浅く植えすぎると根が下に伸びていく力で球根が持ち上がり、地上にでてしまうことがあるので注意しましょう。
球根を植え付ける際は、球根の消毒剤などに15分ほどつけてから植え付けましょう。球根の消毒にはオーソサイドやベンレートなどを使用します。庭植えは球根2つ分、鉢植えは球根のあたまが地面から2cmくらいの深さに来るように植えます。また植え付けるときに球根の茶色い皮は簡単にはがれるようなら剥がしたほうが、病気などがあった場合すぐわかる。プランター植えの場合、ある程度詰めて(球根と球根の間のすき間がないくらい)植えた方がいっせいに咲いたときにかなりゴージャスです。
ふやし方
花が終わり、葉が枯れた後に掘りあげると小球が数個できています。それを1つずつばらして植えますが、大きいものから小さいものまでたくさんの球根ができます。親球と同じくらいの大きさに達しているものなら来年にも花が咲く可能性が大きいですが、小さいものなら花が咲くまで数年かかります。掘り上げた球根はネットに入れて風通しの良い日陰で貯蔵します。
かかりやすい病害虫
灰色かび病
まとめ
生育期の極端な乾燥に気をつける
花後は子房の部分を折り取る
葉と花茎は自然に枯れるまで切らない
フォーチュンベゴニア育て方のポイント
置き場所
よく日の当たる戸外で管理しましょう。最低気温8℃以下になったら<冬の管理>を参照してください。
夏から初秋は直射日光に当てると葉焼けを起こします。高温と強光に弱いので注意しましょう。
水遣り
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出る位たっぷりと灌水してください。 水やりのタイミングは、午前中が最適です。
<冬場の管理>
冬越しの方法は二種類あります。
?室内で冬越し
・最低気温が8℃以下になったら、室内に取り込み、窓際の日当たりの良い場所で管理を続けます。
・日長時間が12時間以上あれば、冬の間も花が楽しめます。(室内の蛍光灯下でも可)
・霜の心配がなくなったら、再び戸外に出しましょう。
・春になり、伸びた枝や古い葉が混みあってきたら整理します。
?戸外で冬越し
・花は霜が降りる頃まで楽しめます。
・寒さに当たると地上部は枯れ、球根は休眠するので、冬の間は水やりと肥料は不要です。
鉢のまま雨に当たらない場所で、春まで保管しましょう。
・気温が20℃を越えると新芽が出てきます。新芽を確認したら、水やりと肥料を再開しましょう。初夏に再び開花します。
<夏の管理>
・フォーチュンの生育適温は15〜25℃です。
・夏の直射日光と30℃以上の気温を嫌います。風通しの良い、半日陰で管理しましょう。
・7月頃、暑さで株が衰えてきたと感じたら、根元から3?位の茎を残して切り戻すと夏越ししやすくなります。
・上手に夏越しできれば、9月下旬頃に再び開花します。
ダリア育て方
球根の植え付け ポイント
球根の植え付け適期は3月下旬〜4月が適期です。土にはあらかじめ肥料を混ぜ込んでおきましょう。植え付ける深さは5cm〜10cm、球根は寝かすような感じで斜めに植えます。細い首になっている方に芽があり(この部分を『クラウン』と言います)、そちらが上になります。
鉢植えは下に根が伸びるスペースを確保するためにやや浅め(3cm〜5cm)でもかまいません。巨大・大輪種で7〜8号(直径21cm〜24cm)鉢、中・小輪種で5〜6鉢(直径15cm〜18cm)に1球が目安です。
植え付けと同時に支柱を立てておき、茎が伸びてきたらひもで緩く固定していきます。
仕立て方・作業 ポイント
一本仕立て(巨大輪種の場合)
巨大輪種は主茎をメインとしてその頂点に1輪の花を咲かせる『一本(天花)仕立て』が適しています。球根から数本芽が出てきたら、丈夫そうな1本を残して他はかき取ります。残した茎は伸びるに任せ、株元から2〜3節の位置にあるわき芽は4本ほど残し、他はかき取ってしまいます。頂点につぼみが数個付いたときは、一番大きなものを残して他は取り除きます(たいがいは真ん中のつぼみを残して側面のものをとります)。花を咲かせる茎とつぼみの数を絞ることで、より大きな花を付けるようになります。
頂点の花(一番花)が咲き終わったあとは、株元から2〜3節の位置で主茎を切り戻すと、残しておいたわき芽の先端から再び花(二番花)を咲かせます。どの段階でも、不必要なわき芽はすべてかき取ってしまうのがコツです。
摘心仕立て方(中輪・小輪種の場合)
中輪・小輪種は一度にたくさんの花を咲かせる『摘心仕立て』が適しています。球根から芽が出て、主茎の大きさが3〜4節の丈になったら先端の芽を摘み取ってしまいます。すると、下の方からわき芽が伸びて来ます。わき芽が2〜3節の長さになったら先端の芽を摘みます。こうして枝数を増やすことで咲く花の数も多くなります。ただし、この方法だと1輪ずつが小振りになるので巨大輪種は適しません。
切り戻し
夏になると暑さで株全体が弱り、花がつぼみのまま枯れたり、咲いても花色が悪くなったり、咲き休むことがあります。夏バテ株したは、株元から30cm〜40cmの位置ですべての茎を思い切って切り戻します。秋に涼しくなるとわき芽が伸びてきて再び花を咲かせます。ダリアは太い茎を切ると中空の筒状になっています。空洞に水がたまるとそこから腐ってくることがあるので、節のぎりぎりの位置で切るか、切り口にアルミホイルをかぶせて水の侵入を防ぎます。水がたまってしまった場合は側面に穴を開けて水を抜きます。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所が適しています。日照不足になると花付きが悪くなるので注意しましょう。
霜が降りる頃に茎葉が枯れて地中に球根が残ります。凍結の心配のある場合は掘りあげて、段ボールや発泡スチロールに腐葉土やバーミキュライトを詰めて、その中に埋めて春まで貯蔵します。凍結した球根は腐ってしまいます。
水やり・肥料
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。春と秋の生育旺盛な時期は、極端な乾燥に気をつけて、しっかりと水やりをしましょう。地植えは球根を植え付けた際にたっぷりと水を与えますが、それ以降はひどく乾燥する場合を除いて特に必要ありません。
肥料は球根を植え付けるときにゆっくりと効く化成肥料を土に混ぜ込んでおきます。追加として芽が伸びてぐんぐん生長する初夏と、暑さが過ぎて再び生長を始める秋口に同じものを適量施します。追加の肥料は固形の油かすでもかまいません。鉢植えは、それに加えて1番花が咲くまでの間、薄めの液体肥料を10日に1回与えてもよいでしょう。
黒葉(銅葉)系は肥料が多いと葉色がぼけることがあるので、具合を見ながら加減しましょう。
用土
水はけのよい用土が適しています。赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土や市販の草花培養土を使います。
ふやし方
分球、さし芽、タネまきで増やすことができます。
分球
秋に球根を掘りあげて貯蔵しておき、春に芽が確認できるようになってから行います。植え付け直前がよいでしょう。1つの球根に1つの芽が付くようにカッターナイフなどで切り分けます。芽が付いている首の部分は細くて折れやすいので丁寧に扱いましょう。折れてしまうと、どんなに立派な球根であっても芽は出ません。秋に掘りあげた時点では芽が確認できないので、球根を分けるのはむずかしいです。
さし芽
かき取ったわき芽を土に挿して乾かさないように半日陰の場所で管理します。
タネまき
タネまきの適期は4月です。
かかりやすい病害虫
病気 灰色カビ病 害虫 フキノメイガ(幼虫)
高温多湿で風通しが悪いと灰色カビ病が発生します。枯れた花や傷んだ葉っぱから発生しやすいので、株は常にきれいにしておくことが大切です。
フキノメイガは茎内に進入して内部を食い荒らす害虫です。定期的な薬剤散布で予防します。
まとめ
系統別(巨大輪、中輪・小輪)に仕立て方を変える
球根の首部分(クラウン)を折らないように注意
夏は暑さで弱るので、思い切って切り戻す