Vegetable野菜の栽培ポイント

Q.サツマイモができない?

A。つるや葉がしっかりしているのに、掘りあげてみると芋が出来ていないことがありますが、ほとんどがツルぼけという現象で葉や茎が茂りすぎて芋に養分がいかない事が原因です。本来は根を肥大させるために光合成で作り出される養分が、葉や茎の成長に使われてしまうためにおこります。
サツマイモはもともと痩せ地でもよく育ちます。元肥にチッソ肥料が多い場合や、前作の残肥によるばあい発生しやすいです。
また、ツルの途中から根が出て養分が分散される場合や、曇雨天が続いて排水不良になったり、土壌の水分過剰で徒長気味に生育した時もなりやすいです。
対策は日当たり水はけの良い場所を選び、高畝にします。元肥はカリとリン酸を主体とした肥料を施し、前作の残肥が考えられる場合は無肥料とします。
ツルが茂ってきたら何度かツルを持ち上げ裏返して畝に乗せる、ツル返しをすることで、不定根に養分が分散されるのを防ぎ、芋をしっかり太らせることが出来ます。葉や茎が茂りすぎてしまい、ツルぼけが激しい場合、リン酸やカリだけの肥料を葉面散布して、相対的にチッソの肥効を抑える方法もあります。

ネギの栽培ポイント

苗の植えつけは春(3月中旬〜4月下旬)か夏(7月上旬〜8月上旬)。

深植えにするので、土壌の性質が著しく生育、収穫量に影響します。軟白部をより長くおいしく育てるには、通気性、水はけ、保水性がよく、土寄せしたときに土崩れしにくい土壌であることが大切です。
連作障害は少ないですが、できれば1〜2年、あけた方が生育がよくなります。

タネまきは、3月下旬〜4月上旬(春まき)か9月上旬〜10月下旬(秋まき)にします。
苗床として、幅50〜60cmの平畝をつくるために、植えつけの2週間前までに、苦土石灰を1m2当たり200gを畑全体に散布して、よく耕します。植えつけの1週間前、1m2当たり堆肥2kgと粒状肥料を1m2当たり200g施します。その1週間後に畝を立て、10cm間隔に深さ1cmほどのまき溝をつくり、1cm間隔にタネをまいて覆土します。
発芽したら3cm間隔に間引きます。草丈が10cmほどになったら土寄せを行い、液体肥料か、液体肥料を500倍に薄めて、1週間間隔で2〜3回追肥します。さらに草丈が30cmほどになったら、同様に追肥と土寄せしましょう。
草丈が40〜50cmになったら、苗の植えつけ適期です。

植えつけは、春(3月中旬〜4月下旬/秋まきのもの)か夏(7月上旬〜8月上旬/春まきのもの)購入した苗、あるいはタネから育てた苗を用意します。畑や菜園は、植えつけ用の深い溝をつくるために、耕しません。
幅90〜100cmの区画をとり、中央に幅15cm、深さ20〜30cmの溝を掘ります。ネギの軟白部の長さは、この溝の深さが勝負になります。
次に、溝の壁に、苗を5cm間隔でまっすぐに立て、根の部分を土で軽く押さえます。根元にワラを、先端が互い違いになるようにしてたっぷりとかぶせ、苗を安定させます。苗の植えつけ後、水やりは不要です。

水やり
葉がぐったりとしおれない限り、水やりは不要です。

追肥・土寄せ
植えつけの2〜3週間後から収穫の1カ月前まで、4回程度に分けて土寄せします。1回目の植えつけ後2〜3週間後、苗が根づいたら、苗の植えつけ時にかぶせたワラの上に、粒状肥料を1m2当たり200g、パラパラと均一にまきます。さらに苗の分かれ目ぐらいまで、土をかぶせます。以降、月1回に同様に土寄せします。最後の土寄せは、5月頃(秋まき、翌春植えの場合)、10月頃(春まき、夏植えの場合)です。収穫はその1カ月後が目安です。軟白部が40〜50cmになったら収穫できます。埋めた溝の部分を掘り起こし、反対側からも同様に掘って、長ネギを引き抜きます。☆ さび病
初期症状として表面にオレンジ色の小斑点がでる。
激発すると全体がさび色に覆われ被害部は枯死する。※ 病気以外に害虫発生の時期ですので、予防剤・治療剤等何でも
お気軽にご相談ください。

カリフローレ栽培

スティックカリフラワー カルフローレ栽培について

(播種)
発芽適温は18〜25℃です。育苗を行う場所は、日当たり風通しの良い場所で行います。
高温時には遮光(50%程度)を行い、地上部の日焼けを避けるようにします。
発芽後の潅水で、子葉展開時の水分過多は、胚軸が伸び徒長の要因になるので注意します。

(育苗)
本葉3枚程度の根張りの良い節間の詰まった茎の太い苗に育てます。

(定植)
株間35cm 畝間60〜70cmで定植します。
乾燥条件では定植後にしっかり潅水して、初期生育を促し順調な活着を心がけます。

(肥料・農薬)
10aあたりN:P:K15:15:13Kgです。
元肥主体で、生育を見ながら追い肥を施します。
生育後半に窒素系の肥料で花蕾の品質が良くなります。
酸性条件下では、根こぶ病が発生しやすく、生育不良になりやすいです。
春〜秋はアオムシなどに注意します。初期被害にあうと株が大きくなりません。

にんにく栽培のポイント

にんにく栽培ポイント

・ホワイト6片種は葉の枚数が決まっているので、早植えして年内に芽が出てしまうとトラブルになります。
・年明け2月中旬以降に芽が出ればOKです。
・鹿沼では11月15日過ぎ 早植えは禁物。
・植え付けは、種の3倍約10cm深植え。
・寒さに当たると、分球するのでハウス栽培は不向き。
・肥料は長く効く有機肥料 タケミゴールド100か追肥がいらないベストマッチがお勧め。
・追肥は3月上旬にバイオエースを根元に入れ3月中旬以降の追肥はやらない(収穫後に腐る)。
・乾燥が強い時は灌水する 乾燥に弱い。
・坊主、分球の茎は、晴天時に摘み取る。
・桜の開花から、約2カ月で収穫。葉が黄ばむ。
・収穫する頃は、気温が高く生育が早いので適期を逃さない。
・収穫したらば、すぐに根を切り落とす。
・重量の30%位を40℃風乾 10日位で乾燥させる。

山芋栽培

生態・特徴
ジネンジョ(自然薯)・ナガイモ(長芋)・イチョウイモ(銀杏芋)・ツクネイモはヤマノイモ科ヤマノイモ属に属するつる性の多年草。ジネンジョやナガイモは芋が長く伸びるのが特徴で、長いものでは1mを超えるものもある。ジネンジョは芋の粘りが強いが、ナガイモは水分が多く、粘りが弱い。ジネンジョはヤマイモ(山芋)と呼ばれることもある。

イチョウイモは長さ15〜25cmの扇形(銀杏の葉の形)の芋で、関東地方ではヤマトイモ(大和芋)と呼ぶこともあるが、芋の形状が塊形・丸形をしている、ツクネイモのことを関西地方ではヤマトイモと呼ぶこともあり、ややこしい。ツクネイモは形状が塊形・丸形の芋で、主な品種には伊勢いも、丹波やまのいも、などがある。関西地方ではヤマトイモと呼ばれることもある。

夏になると、つる(葉腋)にはムカゴができる。できたムカゴは食用にしたり、繁殖に利用できる。ムカゴが少ないほど、地中の芋は大きくなるので、地中の芋を大きくする場合は、ムカゴを早めに取り除くとよい。つるが下垂するとムカゴが多くなる。なお、ツクネイモではほとんどムカゴはできない。

土作り・畝立て
畑は使用する2週間前までに、深さ20〜30cm程度耕し、苦土石灰を適量散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。

続いて、畝を立てる場所の中央(種芋を植える位置)に幅25cm、ジネンジョとナガイモの場合は深さ100cm、それ以外の芋では深さ50cmの植え溝を掘る。植え溝は掘ったら、すぐに埋め戻すが、その際、芋が変形する原因となる、石などを取り除いておく。芋の伸びる場所(植え溝)が深く耕してあれば、畑全面を深く耕す必要はない。

1週間前になったら、1m2あたり2kgの完熟牛ふん堆肥をまいて、土とよく混ぜ、畝を立てる。芋の変形や変色などの原因になるので、植え溝には堆肥などの肥料分は混ぜないようにする。元肥は萌芽後に施す(生育初期は種芋に蓄積された養分で育ち、土壌からの養分吸収は少ないため)。

波板栽培・パイプ栽培
固い土層があるなどの理由で、畑を深く耕すことが出来ない場合は、波板栽培がおすすめ。波板栽培では、長さ120cmの波板を20度の角度で傾けて畑に置いて、土をかぶせ、その上に種芋を植える。晩秋、埋めた波板を掘り出せば、芋を折ることなく、収穫ができる。そのほか、地中に埋めた塩ビ製のパイプの中で芋を肥大させて、芋の掘り取りを簡単にした栽培方法(パイプ栽培)もある。

種芋の準備
植え付け前に種芋を準備する。種芋には子イモ、または切りイモを使用する。子イモはムカゴを前年の春から晩秋までの間、育てたもので、切らずにそのまま使用する。切りイモは大きな芋を切り分けたもので、ジネンジョ・イチョウイモ・ツクネイモの場合、1片あたり50〜80gに分割したものを使用する(ツクネイモは頂芽部を切り捨て、ミカン切り)。ナガイモの場合は100〜150g程度に分割にしたものを使用する。

ムカゴから子イモを作る場合は、春にムカゴを畑に植え付け(覆土3cm、株間6cm、条間20cm)、晩秋まで育てる。翌春になったら種芋として植え付ける。

植え付け
種芋の植え付けは4月中旬から5月中旬頃に行う。畝の中央(植え溝の真上)に種芋を植え付ける。子イモはそのまま植え付け、切りイモは切り口を乾かしてから植える(ツクネイモの場合は切り口を上にする)。覆土は5〜6cmにする。芽が出るまでには、2〜4週間ほどかかる。なお、収穫する芋は毎年、種芋を養分にして新しく形成される(種芋は大きくならない)。

支柱立て
種芋の植え付け後、2mの支柱を立てる。ただし、イチョウイモとツクネイモでは、つるを地面に這わせる、地這い栽培(無支柱栽培)も可能。地這い栽培をする場合は支柱は不要。地這い栽培にすれば、土壌の乾燥防止に効果がある。

元肥・追肥・管理
萌芽してつるが伸びてきたら、支柱につるを誘引して(地這い栽培の場合は地面につるを這わせる)、畝の肩部分に元肥を施し、かるく土寄せをする(追肥も同様の方法で施す)。1個の種芋から複数の芽が伸びたときは、芋の肥大が悪くなるので、1本を残して他の芽を摘み取る。梅雨が明けたら、土壌の乾燥を防ぐため、株元に敷きワラをする。追肥は7月上旬から8月上旬の間に1〜2回施す。

収穫
収穫は地上部が枯れてきた頃に行う。株の周囲にスコップを入れて土を崩し、折らないように芋を掘り取る。保存する場合は、芋をポリ袋に入れて、3〜5℃くらいの冷暗所に置く。温暖な地域では、掘り出さないで、畑で越冬させることもできる。つるにできたムカゴの収穫は9月上旬頃から行う。収穫したムカゴは、ご飯と一緒に炊いて、ムカゴ飯などにする。

エンドウの育て方

生態・特徴
スナップエンドウ(スナックエンドウ)はアメリカで育成されたエンドウで、肥大した子実と甘みのあるサヤを食用にする。スナップエンドウにはつるあり種とつるなし種(矮性種)があり、つるありは200cm程度、つるなしは50〜100cm程度のつるが伸びる。エンドウには用途によって、若サヤを利用するサヤエンドウ、子実とサヤを利用するスナップエンドウ、子実だけを利用するグリーンピースがあり、それぞれに適した専用の品種があるスナップエンドウは通常、種を秋にまいて(秋まき)、本葉2〜3枚程度の幼苗で越冬させ、4〜6月頃に収穫をする。スナップエンドウは幼苗の頃が最も耐寒性が強いので(大きくなると弱くなる)、越冬するときに苗が大きくなりすぎないように種まき時期に注意する。

マメ科の植物は根に共生する根粒菌が窒素分をつくるので、窒素肥料は控えめにする。元肥や追肥で窒素肥料を多く与えると、枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなる。

土作り・畝立て
畑は使用する2週間前までに耕し、苦土石灰を適量散布して、土とよく混ぜておく(土壌酸度の調整)。1週間前になったら、元肥を投入して、土とよく混ぜ、畝を立てる(全面施肥)。

種まき・追肥
種まきは10月下旬から11月上旬頃に行う。1箇所に3〜4粒点まきして、発芽後、本葉が出たら1箇所2本になるよう間引く(2本立ち)。翌年、つるが伸びてきたら、つるありは2m程度、つるなしは1m程度の支柱(ネット)を立てる。追肥は2月下旬から3月上旬頃に施す。

収穫
収穫は開花後25日前後、子実が十分肥大した頃に行う。

プランター栽培
プランターや鉢で栽培する場合、幅60cmのプランターで2箇所、10号鉢では1箇所にまく。

アスパラガス栽培ポイント

植え付け
うね幅150cm、株間30cmに、草丈が30cmほどになったアスパラガスを株元約1cmほど埋まる程度に植え付けます。

誘引・追肥
植え付け後、株が成長して茂ってきたら、支柱を立て苗が倒れないようにヒモで固定します。冬になると地上に出ている茎や葉が枯れてしまうので、枯れたら株元から刈り取ります。追肥は、様子をみながら毎月1回ずつ行い、追肥したら軽く土寄せをしましょう。収穫
アスパラガスは、苗を植えつけてから1年目は収穫せずに株を大きくするため、2年目が収穫時期です。2年目の4月〜6月に新芽が20cmほど成長したら収穫します。
アスパラガスは、大きな株にすることで美味しくて太いアスパラガスを収穫することが出来ます。

栽培のポイント
アスパラガスは、1度植えてしまえばほとんど手間もかからずに8年ほど収穫することが出来ますが、種から育てると収穫までに3年ほどかかります。苗から育てる場合、種よりも1年ほど短く、2年ほどで収穫できますので、市販の苗を購入するのがおススメです。

ニラの栽培ポイント

ニラの育て方

育て方のコツ
連作障害は少ないですが、できれば1〜2年、あけた方が生育がよくなります。蕾がついたら開花前に切り取り、株を疲労させないようにします。収穫は、株元3〜4cmを残して刈り取りします。収穫後にはお礼肥を施し、葉の再生を促しましょう。さらに、冬越し前に堆肥をたっぷり施しておきます。

タネまき
タネから育てるときは、3〜4月の春まきにします。9cmポリポットに培養土を入れ、表土の中央にペットボトルのキャップを押しつけて、深さ1cmのまき穴をつけます。そこへニラのタネを10〜15粒程度まき、土をかぶせてたっぷりと水やりします。発芽し、草丈5〜6cmに成長したら、小さいものを間引き、1ポットで7本の苗を残して育てます。ポットの土が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。追肥は1週間に1回、液体肥料を与えます。タネまきから80〜90日ほどで植えつけられるので、植えつけは6月下旬〜7月になります。

苗の植えつけ
購入した苗の植えつけ適期は、5月中旬〜6月中旬。ニラは日当りと水はけのよい場所を好みます。植えつけの2週間前までに、苦土石灰を1m2当たり100〜150gを畑全体に散布して、よく耕します。植えつけの1週間前、畝幅60cmをとって、畝の中央に深さ20cmの溝を掘り、1m2当たり堆肥2kgと粒状肥料を1m2当たり200gを施します。土を戻し、周囲から土を盛り上げて高さ10cmの平畝を立てます。株間30cmをとって移植ゴテなどで植え穴を掘り、ハス口をはずしたジョウロでたっぷり水を注ぎます。水が引いたら植え穴に苗を4〜5本まとめて据え、土をかぶせて株元を軽く手で押さえます。苗の植えつけ後にも、たっぷり水やりしましょう。

なお、ニラを連作し、白絹病が多発している畑では、堆肥を多めに施し、同時に「石原フロンサイド粉剤」などの土壌殺菌剤を根元に処理することをおすすめします。

水やり
乾燥が激しい場合、たっぷりと水やりします。

追肥・土寄せ
まず植えつけの1カ月後、株元へ土寄せして、1週間ごとに液体肥料を追肥します。

冬越し
12〜1月になって株が枯れてきたら、株元から刈り取ります。そこへ1m2当たり堆肥3〜4kgを株の上からかけて、冬越しさせます。

収穫
植えつけの2カ月後から収穫できます。営利農家では、株を養生させるために1年目は収穫しませんが、家庭菜園では1年目から収穫してよいでしょう。

収穫の方法は、株元から3〜4cmを残して刈り取ります。収穫後は追肥と土寄せしておくのを忘れずに。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。